月別アーカイブ: 2016年4月

書きかけの記録や記憶を、宙にぶら下げてどろん。

あれもこれもしたいことが山済み。

あれもこれも追いつけなくて途方にくれてもしかたがないので

諦めて、宙ぶらりんにぶら下がったりどろんする。

焦りは禁物、世は情け。

 

分厚い本に囲まれて。

数千年かけて蓄積されていく蔵書はいまも日を追って増え続け、

これ以上増やしてどうするの?なんて立ち止まったらおかしな人で、

みんな必死で増やして進んで、みじかないのちをくりかえす。

ここやあそこに記された手触りのないことばたちはどこに保管されどこを漂う?

 

20世紀の百年は

人間が人間を超克しつづける時代だったかもしれないけれど、

ここへきて人間のなすすべはなく

自然と切り離し、強固に作り上げられたジャングルのなか

揺れ動く大地を鎮めることもできずに祈り方すら忘れてしまった

 

意味の追求も虚しくぶら下がったままかもしれない

意味をさがすのはもうやめたほうがいい

 

生かされているものが生かされている間にできることは限られている

誰かのせいも、誰かの真似も、誰かの目線もひゅーんと飛び越えて、

わたしのいのちに責任をもって、いまをいきる。

 

そしていまは進み続ける。

 

”彼は山頂にあって
「最高の山はどこから来たのか」とたずね、
「それが海から生まれた」ことを、岩壁に刻まれた証拠で確かめる。
「いとも高いものはいとも深いものが高まって成ったものだ」。”

なのだそう。
ニーチェ…
ツァラトゥストラ…

 

日本という島、は海から生まれた。

深い海の底から。

いとも高い山々はいとも深い海の底から海面を抜け、空をめざした。

ここはそういう島。

足元には眠りからさめた深い海の山々がひろがっている。

なみだを拭いて、生きなきゃいけない。

 

 

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毎年繰り返される演目の名は「春」。

止まらない季節にふと足を止め、空を見上げる春。

都会も田舎も、いたるところ景色は桃色さくら色。

ぴちぱちと弾け、いきおいを放つ若葉群は青々と茂り、

活動のしらせに鳥どりは持ち前の歌声にみがきをかける。 ・・・

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過ぎ去っていくものはいつの時代もこころ儚くし、

はじめは嬉々として空ばかり見上げていた人々も、

いずれは我を思い出し、足早に歩み出す。

そこで起きたすべては大きな舞台、演目のひとつ。

わたしたちが信じて止まない架空の”日常”はより一層、それがもつ”日常さ”に拍車をかけるのです。 続きを読む