有名になってからでは生まれ得ないものがここにはいくつも存在していて、
誰かの目に気づかないことでそこからは絶えず新たに生み出されていて、
時折よいものが生まれた時があったならそれがただただ嬉しいばかり。
隣には一緒に喜べる人がひとり、いればいい。
それ以上でも以下でもなくて。
同じように繰り返す。食べて・寝て・生みだす日々を。
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民藝のインティマシーを途中まで読んでいて、”「平凡」の難しさ ”という節にぶつかった。
柳宗悦さんが、国宝茶碗『喜左衛門井戸』を見たときの感嘆入り混じった喜びの表現のなか多用される「平凡」という言葉がキーワードになってくる。 続きを読む