月別アーカイブ: 2014年10月

井上靖文学館「わたしは人間を信じる。」

前回はIZU PHOTO MUSEUMで開催中の「北へ、北から」について書きましたが、今日はその後訪れた井上靖文学館のことを書いていこうと思います。

参照:北へのあこがれ。—「北へ、北から。」写真展より|紡ぎ、継ぐ

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クレマチスの丘はビュフェ・エリアとクレマチスガーデン・エリアのふたつにエリアが分かれており、敷地はとても広い。

IZU PHOTO MUSEUMから井上靖文学館までは黄色く色づいた銀杏大通り(車道)をしばらく歩いて登り、駿河平自然公園内の吊り橋を渡って行くことにした。(上の写真がその吊り橋)

吊り橋を渡らずとも、迂回してビュフェ・エリアへ行くこともできるけれど、せっかくなのでここは吊り橋を渡ることをおすすめしたい。 続きを読む

北へのあこがれ。—「北へ、北から」写真展より

久々によく晴れた週末。東海道線に乗って、静岡県の三島駅に降り立つ。

車内から穏やかに輝く海をみて、とても遠くまで来たような気持ちになった。

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クレマチスの丘に隣接された、IZU PHOTO MUSEUM にて開催中の小島一郎写真展「北へ、北から」が目的だった。 続きを読む

いま、蘇る!ニッポンたてもの探訪(江戸東京たてもの園編)

先日、江戸東京たてもの園で開催中のジブリの立体建造物展について書きました。
その際たてもの園のことを殆ど触れられなかったので、週末お出かけするには良い気候になってきたこの機会に、施設内にギュッギュと詰まった懐かしき風情ある ”たてもの” たちの雰囲気を紹介していこうと思います。

参照:部分と全体。懐かしさ。— ジブリの立体建造物展|紡ぎ、継ぐ

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(東ゾーンの町並み)

ジブリの立体構造展を見終わった時点でわたしの集中力諸々は既に一定のラインを超えている状態でした。満足度で溢れています。
そんな状況なので、たてもの園自体はほどほどでいいか。と思い屋外に出ると・・・ 続きを読む

新聞のある暮らし

しばらく前から、紙の新聞を読んでいます。

おとなの、社会人たるもの、新聞を読むのは常識である!というような時代も長くあったのでしょうが、わたしの世代で「新聞」はもう常識じゃないのかもしれません。

実体はわかりませんが、個人的にはそんな気がしています。
インターネットやスマホアプリなどを通じて、いくらでも話題のニュースを知る・読むことは可能な近頃ですが、読み始めてみて少しずつ、新聞に秘められたポテンシャルのようなものに気付かされつつある今日この頃です。 続きを読む

見ることをやめて、空想力を育む。

空想力。次にこんな言葉が持て栄されたらいかがでしょう。
近年「◯◯力」と「力」が付くだけで、その言葉は一気に実力を発揮する様子なので。

今日から秋の土用入りとのこと。秋から冬へ・・・
この期間は土台は変化させずに、ゆっくり冬に向かって、備えをしたいものです。

季節は変化していくのに、なるべく変化させないように注意を払うって不思議な習わしですね。
変わりやすいとき程、慎重に。ということでしょうか。。

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                       (二重に展開される蜘蛛の巣の模様)

 

最近のマイブーム。
Coyoteからの、星野道夫、アラスカ、クジラ、谷川俊太郎・・・ 続きを読む

男女の恋愛・結婚・etc…

よく晴れた。快晴だった。

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ジブリ汗まみれで予想に反した面白い話題を取り上げていた。
その名も「男と女と恋のジブリ汗まみれ」恋のから騒ぎ番外編!

この回はさんまさんの番組「恋のから騒ぎ」を長年手掛けられてきた吉川圭三さんの呼びかけで集まった男女数人(から騒ぎ世代?代表)の方達からみた、若い男と女の生体を熱く好き勝手に語る。というようなものだった。 続きを読む

部分と全体。懐かしさ。— ジブリの立体建造物展

ジブリ熱も少し穏やかになった秋の中ごろ。

足を運ぶには幾分くじけてしまいそうな気持ちを叩き起こして、江戸東京たてもの園にて開催中の「ジブリの立体建造物展」に行ってきた。

東京の東小金井という駅で降り、ピンク色の小型バスに乗って、言葉にだけ聞いたことのある草木が生い茂った” 玉川上水 ”の脇道を歩いて到着した。

IMG_0001 続きを読む

身体がことばを超えていく

いつから身体よりことばを優先して暮らすことがあたり前になっただろう。

もっというと、身体を置き去りにして。頭とことば、ばかりでずんずん進んできた。

 

大人になるってそういうことだとばかり。信じ込んでいた。
頭とことばを一端に使いこなし、色鮮やかで美しい欠片を手のひらに広げてはうっとりとして。 続きを読む

名前をつける。

まだかたくなっていない銀杏の実が、ちら・ほら。
台風の風に若くして飛ばされちゃったらしい。

踏んでしまうととても臭くて、塩で煎った銀杏は日本酒によく合う。

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今日は名付けについて。

 

このブログのような場で、日々のあれこれを綴りはじめて半年が過ぎた。 続きを読む

「知ろうとすること。」不安が少しずつ減っていくこと。

台風が去っていきました。

そうして、足もとにはたくさんの落とし物が・・・!
いろんなところで、少しずつ、秋色を発見する今日このごろです。

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糸井さんと、早野龍五さんの「知ろうとすること。」を読み終わりました。
とても大事なことを(今更ながら)教えてもらえたので、そんなことを少し書いてみようかと。。 続きを読む

言葉頼みからの脱却のような試み。

台風が近づき一日中雨が降り続いていた。

新聞を購読していると、時折販売店さん主催で美術館チケットなどの抽選が行なわれる。
ラッキーなことに第一希望で応募したチューリッヒ美術館展のチケットに当選した。

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ということで、雨の日曜日は再び、六本木・新国立美術館に行ってきた。 続きを読む

山と結びつきながら

以前、屋久島を訪れた際に宿泊先の民宿のご主人が話していたことばをここでも思い出す。

「昔の島民は、日常的に山には近づかなかった。」近づくことは一種のタブーで、大事な祭事がある時に限って、選ばれた男性たちだけが山に登ることを許された。

 

吉本隆明さん・梅原猛さん・中沢新一さんの鼎談本「日本人は思想したか」の中、日本人の「思想」の形成という章で中沢さんが話されていることとも結びつく。 続きを読む

かぜたび舎から、森永純さんの写真集「W A V E All things Change 波 ーすべては発動し すべては循環する」が届いた。

今日は一日中、山と日本人のことを考えて文章にしようと試みていたけれど、もやもやするばかりでガクっと疲れてしまった。これ以上進もうとしてもむづかしそうだとおもった。

 

森永純さんという人を、わたしは「風の旅人」編集長の佐伯剛さんのサイトを通じて知った。

直感的に、手に取って目にしたいと思い購入した。そして今日届いた。

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                                                                                                                        ー  公式サイトより

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「伝えたい」の原点にはなにがある?

最近、「自己顕示欲」と「伝えたい」という願望について。しばしば考えている。

 

「自己顕示欲」・・・諸説あるけれど、簡単にいうと自分自身の存在を知ってもらいたい。とか、持っている力を見せて示したい。とか、他者から注目を浴びたい。という欲求のことをいうらしい。 続きを読む