月別アーカイブ: 2014年7月

ちいさな魔法のわ

彼女は魔法の輪の外側の人間といっていた。

それから魔法のわのことを考えてみた。

 

他の誰かにとっては魔法でもなんでもないんだとおもう。

わたしはいま、ちいさいけれどとてもあたたかい魔法の”わ”の中にいる。 続きを読む

夏の暑さもさる事ながら、

遠くで破壊的なカミナリの音が鳴り、とても強い雨が降った。

お隣さんのベランダには洗濯物が干したまんま。

ものすごい勢いなので、じっくり見入ってしまった。

真っ白くて大粒できもちがいい雨だった。

カラカラに乾いていた筈の洗濯物は、きっとまたひたひたに濡れてしまったに違いない。

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(蓮の葉。道管に水を通した様子が衝撃的だった) 続きを読む

『思い出のマーニー』へ。立ち位置が定まらないわたし

先日公開2日目のレイトショーにて、『思い出のマーニー』を観てきました。

それから数日のあいだ。この作品についてあれこれと考えを巡らせているのですが、一向に立ち位置が定まらずにどうしたらいいのか置き去りにされた状態が続いています。

記録・過程として。そのような宙ぶらりんの「いま」を少しばかり主観と客観を混ぜこぜにして、書き残してみようかと思います。

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劇場版本予告映像

”「輪には内側と外側があって、私は外側の人間。」「私は、私が嫌い。」”・・・ 続きを読む

葉と幹、鉱物、波、背骨…〈シンクロする創造の源泉〉

蝉が鳴いている。今日鳴き始めた彼らは懸命に鳴き続け、子孫繁栄という使命を果たし7日後には死んで土に還る。

それまでどれほど長い間土の中でこの日を待っていたのかを、わたしは知らない。

 

スペインを初めて訪れたのは昨年の10月。新婚旅行という名目であり、最初で最後かもしれない赤褐色の乾いた大地と広大なオリーブ畑。

そんなことを思い返しながら、六本木・森アーツセンターギャラリーで開催中の「特別展 ガウディ ×  井上雄彦 − シンクロする創造の源泉 − 」に行ってきた。 続きを読む

鳥肌は足下からやってくる

ついこの間。世界報道写真展に足を運んだ際(参照:流れる血は赤く、命はとてもあっけなくー世界報道写真展に行ってー)迷った挙げ句に見送ったコレクション展「スピリチュアル・ワールド」がやっぱり気になってしまい、最終日に来館してきた。

結果的に、行って良かった。

 

展示タイトルの時点で、選り好みが明確に分かれてきそうな。
「スピリチュアル」という言葉にはその位、良くも悪くも威力があるようにわたしは感じている。

最初からすぐに行こうと思えなかったのも、少しばかり構えてしまったからかもしれない。

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(普遍ときどき芸術)…自然の研究から生まれるもの。

只今、まとめてインプット旋風が巻き起こっています。

冬は閉じられ夏は開かれ・・・みたいなこともあるのでしょうか?

 

旋風は所詮突発的な現象なので、やがて落ち着き、静まり、また新たな旋風を巻き起こすのでしょう。

そしてわたしは毎年夏になると(おそらく)手足口病を煩います。今年も例によって、手の関節や膝周りがぽつぽつ. と・・・かゆいような痛いような。

これは夏風邪の一種らしいのですが、風邪というよりは、体が夏に間に合ってないような。そんな感じがします。

さてさて。 続きを読む

魅力的なひと。

最近とても魅力的なひとに出会った。魅力的な上に神秘的な。これはもう気になって仕方がない。

 

「惚れる」と聞くと、まずはじめに異性に対しての感情と思いがちかもしれないけれど、実際には同じ「惚れる」にもいくつかの意味がある。 続きを読む

「続・風の帰る場所」を読んで。渋谷さんの勢いが止まらない…

夏はどうしてもジブリに寄ってしまう。先日の「もののけ姫」とともに私の夏が始まりました。

そして夏と共に台風がやってきます。風と雲の流れがぐんぐん早まって。

”風の通り道” とか、”風の帰る場所” とか、”風立ちぬ” とか ”風の谷” とか・・・・
宮崎駿さんの作品の多くには ”風” というキーワードが登場する。

大体、風の生まれる場所や風の帰る場所をいざ考え始めたら、それこそ日常生活とは遠くかけ離れたところへ行ってしまうんじゃないか。実体のない風と、その辿る道、そして帰る場所・・・

 

ということで今回は「続・風の帰る場所 映画監督・宮崎駿はいかに始まり・いかに幕を引いたのか」という本について、少しばかり書いてみようと思う。 続きを読む

声を小にして呟いてみる

ちょっとした不平不満。

あんまり不平や不満は口にしたくはないけれど・・・

たまには「まぁいいか。」全く大したことではないのだけれど。

 

最近めっきりと”着飾る”ということから遠ざかりつつある状態で、機能性重視というか、まぁその他にも理由はいくらかあるのだけどめっきりスニーカー+リュックサックというスタイルが定着しつつある。 続きを読む

「もののけ姫」が(わたしに)与えた呪縛

1997年の夏に宮崎駿監督作品「もののけ姫」が公開され、かれこれ17年。
当時8才の少女だったわたしも同じように年を経て、今年(2014年)で25歳になった。

金曜ロードSHOW!で「夏はジブリ!」と題して昨晩「もののけ姫」が放映された。きっとご覧になった方も多いことだろう。

タイトルにも書いた通り、大袈裟ではなく・・・自分にとってこの作品は一種の”呪縛”に近い程、当時8才だったわたしに与えた影響は大きく、そこがひとつの要となって今の自分がいる。と思っている。 続きを読む