窓の外が暗くなったからといって、カーテンを閉めたりしないで。

窓の外が暗くなったのでカーテンを閉めました。別に閉めなくてもいいのに、なんで閉めるのか。習慣は不思議なものです。

もしかしたら、先日の節分には豆まきを出来なかったので夜になると鬼がやってくるかもしれないし…。だから暗くなったらカーテンを閉めるのが妥当なのかもしれません。

どちらにせよ、どちらでもよいことですが・・・の連なり。

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先日花屋に訪れたおばさんが(おば様という程かしこまってもおらずおばちゃんというには馴れ馴れしすぎる…)少し興奮気味に52歳の誕生日(その日)に思い切ってピアスを開けてきたのよ!!と。

どうやらそのおばさんいわく26歳と52歳は人生の転機のタイミングらしく、風穴を開けるべくしてピアスを開けたのだとか。

そうしてとてもかわいい(わたしも自宅に持ち帰り花が咲くのを楽しみに愛でている)ヒヤシンスの鉢植えを、これから会う友人にプレゼントして今の気分(今日の出来事をきっかけにこれから訪れるであろう、みらいの良きことにわくわくと気持ちを踊らせるような)を友人とシェアするの〜と。風のようにるんるんと帰って行かれた。

52歳のおばさんが ”るんるん” になってこの気持ちを「シェアする」なんて、最先端なキーワードを使いこなしていたりして、わたしも先月26歳になったばかりでもあり、なんだかとても印象的な出来事だった。

 

おばさんのいっていた通り、誰もが26と52歳が人生のひとつのターニングポイントで種まきをするタイミングだとしたら、わたしは去年あたりから少しずつ、「大きく育てよ。」とささやかに(これから育つであろうと信じ込んでいる)あらゆるものたちへ種まきを始めている心持ちなので、丁度いいタイミングだなぁと思ってみたり。

実際のところ、そういった転機やタイミングの多くは、生年月日やその人の持つ星のもとに作用するものが大きいようにも思うので、おばさん個人にとっての26歳と52歳というだけかもしれない。

どちらにせよ、わたしが52歳を少し過ぎた55歳頃に「ハタと!」その当時のターニングポイントに気づく日が訪れたなら、このおばさんのいっていたことは本当(信じるに価すること)だったんだな〜と心底思えるんだろうというお話。

先週末、県立図書館に行ったらわりかし多くのクラシックやジャズのCDがあって、期間は2週間。一人6枚まで借りられる(図書館だからもちろん無料。)ということで、意気揚々と夫婦で12枚のCD(クラシックとか異様にかさ張る…)を借りてきた。

ずいぶん年季があり、訪れる人もまばらな県立図書館だけれど、CDブースのある新館?だけでスタッフの女性が4人ほど常駐していることには少しばかり多すぎる気もした。視聴する際のあまり意味のない記入システムなども、ずーっと変わらず何十年もあのスタイルで続いているのだろうと想像すると、一度出来上がったシステムの強固さを感じたりもする。きっとこれからも、そのスタイルはしばらく続いていくのだろう。

一方では進化ばかり追い求め、素人目にはどれほどの違いが?と思ってしまう内容の刷新をしつつ回転速度ををずんずんと早めていく中で、当時から固められたまま微動だにしない決まりごとを律儀に守り続けていくことへの矛盾に滑稽さと愛しさを覚えたりもする。

そのままの、無駄であまり意味のないと思われる隙間がなんともいえない懐かしさにつながっているような。。

無駄な隙間を埋めたい灰色の手がじわじわと忍び寄り、いつの日かどこへ行っても洗練された最先端な場所に塗り替えられてしまう日が訪れるとしても(きっとその方が使いやすく便利かもしれない)・・・世界のどこかにはこれからも、変わることのない一定の隙間を残した場所はあり続けてほしいと願った。というのは大嘘で、そんなくだらないことを今、想像している。

唯一の実のある話。
開高健さんの講演を記したCDがあって借りて聴いてみたら、とっても面白かった。何度も楽しめそうだと思う。話し方もいい。あれもこれもと書き続けたところでうやむやに疲れさせてしまうばかりなので、肝心なその内容についてはまた改めることにする。

 

最後に。

” 肝心なことを何一つ言っていない ”というのはあながち悪くないんじゃないかなぁ。
と思う最近なので(必要なことは十分すぎる位どこかの誰かが喋り続けてくれるし、意味のあることばかりでは辟易して疲れ切ってしまうこともあるでしょう?というささやかな自己主張。)無駄なことばかり書き綴るのも完全なる”悪”ではないと開き直って、やっていくのもありかなと思いました。それを好んで読んでくれる人が在るがどうかは別として。。。

 

花粉の気配も増しており、間近な春を目の前に、嬉しく悔しき花粉症。

それでも春の訪れが、待ち遠しいばかりかな。

 

それではこの辺で。

中條 美咲