生まれた家に帰ってまず気付いたことは、ストーブのなんともいえない懐かしい匂い。
匂いが記憶を司るというのは本当にそうで、ようやく年の瀬を感じる今日は大晦日。
この日を境に、人生が劇的に変化することもなければ、昨日できなかったことが明日出来るようになる訳ではないけれど。やっぱりなぜか、1年という単位は重要で、その年を振り返っての総括をしてみたくなったりするわたしもその一人。
今年は何を隠そう発見と出会いの一年でした。
遡ること1年前に『かぐや姫の物語』の記事をきっかけに、隠居系男子の鳥井弘文さんと知り合い、同世代ということもあり考え方や発信の仕方など、たくさんの影響を受けました。
『かぐや姫の物語』は完璧で美しく、虚しくて残酷な映画。|隠居系男子
元々、” 文章を書く ”ことへの思い入れが強かったわたしも、他者に向けて自分が良いと感じたものや出会った人、素敵な場所などを発信していくことは、いずれどこかに繋がっていくかもしれないと半ば理想のかたちを追い求めるように「紡ぎ、継ぐ」という名前のこのブログを始めてみました。
このとおり、それほど賑わいもなくひっそりぽつぽつ続けているような状況ではありますが、自分の中ではとても大きく、今では大事な鏡のような存在に育ちつつあると感じています。
それは何よりも、自分自身が何に興味があり、どんな人に惹かれて、どんな考え方、生き方に共感を覚えるのか。なにを美しいと感じ、大切にしていきたいと思っているのか・・・
いろいろありますが、真剣に文章を書きながら自分と対峙することで、今までなんとなく見過ごしてしまっていたあらゆることに、一度しっかり向き合ってみることができました。
記念すべき1回目。憧れの白洲邸を訪ねて
無駄のある暮らし|紡ぎ、継ぐ
神さまや仏さまにもたくさん考えた一年となりました
神宮 希林 わたしの神様|紡ぎ、継ぐ
ブログを書くことで普段よりも積極的に、興味のある土地へ、赴いてみたり
まだ、戦争には間に合いますかー 長岡花火との出会い(後編)|紡ぎ、継ぐ
棚ぼたタイム〈 芦沢銈介美術館と登呂遺跡〉|紡ぎ、継ぐ
高畑作品の背景で織り成す『音楽』との出会い|紡ぎ、継ぐ
日本という国のかたちや風土をより意識するようになりました
部分と全体。懐かしさ。— ジブリの立体建造物展|紡ぎ、継ぐ
民俗学者と写真。|紡ぎ、継ぐ
この記事をきっかけに、この写真展を目指して旅に出てくれた方もいて、とても嬉しかったです
北へのあこがれ。—「北へ、北から」写真展より|紡ぎ、継ぐ
女性の生き方、在り方については、来年以降もう少し深めてみたい内容ではあります
突き詰めてしまう男と調整する女|紡ぎ、継ぐ
彼女たちは思想を手にしようとしている|紡ぎ、継ぐ
自分の好きなことを知ることによって、これからどうしていきたいのか。抽象的に外堀を描いていくと同時に、もっと具体的に行動していかなくちゃと思うこともたくさん見つかりました。
2015年はそういう意味ではもう少し深く足を前に踏み入れてみよう。と思う所存です。
そして、わたしに大きなきっかけを与えてくれた鳥井さんは、自身の会社でいよいよ明日。2015年の幕開けと共に「灯台もと暮らし」というサイトをオープンされます。
年末にお会いしたWaseiメンバーのみなさんも佐野さんを筆頭にとてもキラキラしていてほんとうに素敵な強力メンバーだなぁと、今後の活躍がとても楽しみになりました。
生き方、暮らし方、考え方。
変わっていないようでいて、いろいろ変わりつつあります。(と、勝手に感じております。)
わたしはわたしなりに、よりよい生き方・暮らし方を、これからもいろいろな方と出会いながら、もうしばらく模索してみたいと思います。
そしてやっぱりそんな人たちが集まれる” 場づくり 。”というのは、今後ますます求められるような気がしています。
2015年が皆さんにとってより実りの多い一年になりますように。
今年も一年間ありがとうございました。
それではこの辺で。よいお年を。
中條 美咲