昨日の 帰り道、吐く息がほんのわずかに白くなりました。
10月も11月もいそいそと日付は変わっていき、もうすぐそこに12月が出番を控えて待機しています。
12月に突入したらさいご、あとは師走のごとくまっしぐら。
どうしてこうして、年末年始は毎年のように気持ちが追い立てられるのでしょうか。もしかしたら追い立てられる気分になることが師走の醍醐味かもしれません・・・。
ということで、おいしいものと、食べることについて。
この前書店で立ち読みした谷川俊太郎さんがお話をつけた『しんでくれた』という絵本。
そこに書かれた内容があんまりにも直球で、これを子どもたちが読むことを想像すると、なんだかとってもセンセーショナルでした。
そこに書かれている内容はほんとうにシンプル。
「ウシさんがしんでくれた。
ブタさんもしんでくれた。
ありがとう。
みんなぼくのために死んでくれたけど、ぼくは死ねない。
死んだらお父さんとお母さんが悲しむから。
みんなの分までいっしょうけんめいに生きよう。」
そんな内容。そこにハンバーグなど食事の絵とウシさんやブタさんなどの絵が大きく描かれている。
随分シンプルで、随分あたり前すぎることだけど、なんだかすごく大切なことを教えてもらった気がした。
ウシさんもブタさんもみんなありがとう。
それと同時に。
血が通い、手間ひまが加わった食事が、日々の生活に追われてずいぶんと粗末になっているなぁと、つくづく。
いちばんのみなもとの” 食べる ”をおろそかにはしたくない。しちゃいけないと反省し、来年の課題にしようかなと決意を新たに問題の先送り。
毎朝・毎晩、あたたかくてほくほくでおいしいものを頂く。
そんなしあわせ。
あたたかくてほくほくで出来立て・摂れたてを大切なひとたちと頂けることに感謝して、それぞれのいのちを無駄にしないように、余さず骨身にしていきたいものです。
それではこの辺で。
中條 美咲