いま、蘇る!ニッポンたてもの探訪(江戸東京たてもの園編)

先日、江戸東京たてもの園で開催中のジブリの立体建造物展について書きました。
その際たてもの園のことを殆ど触れられなかったので、週末お出かけするには良い気候になってきたこの機会に、施設内にギュッギュと詰まった懐かしき風情ある ”たてもの” たちの雰囲気を紹介していこうと思います。

参照:部分と全体。懐かしさ。— ジブリの立体建造物展|紡ぎ、継ぐ

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(東ゾーンの町並み)

ジブリの立体構造展を見終わった時点でわたしの集中力諸々は既に一定のラインを超えている状態でした。満足度で溢れています。
そんな状況なので、たてもの園自体はほどほどでいいか。と思い屋外に出ると・・・本格的に保存されている多くの古き良き建物たち。そのあまりの充実度にどうしたものかと一瞬たじろぎました。

気持ちとしては十分にお腹いっぱいでしたが、せっかくなので見て廻ろう!と決意を新たに・・・
いま、蘇る!ニッポンたてもの探訪を(勝手に)決行しました。

ここはボリューム感をわかりやすく写真でお伝えしていくことにします。

まずは西ゾーン

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(前川國男邸・1942年)

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(小出邸・1925年)

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(吉野家・農家・江戸時代後期)

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(三井八郎右衞門邸・1952年)


センターゾーン。

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(高橋是清邸・1902年)
二・二六事件(軍部による是清暗殺)はこの家の2階の寝室にて起こったそう。

東ゾーン。

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(花市生花店・1927年)

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(丸二商店・昭和初期)

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(万徳旅館・江戸時代末期~明治時代初期)
浮世絵摺りの実演を熱心に見入る少女のようなおばあちゃん2人組。

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 武居三省堂内部にて竹細工の実演の傍らに広げられていたアルバム。

現在では東京で最後の一軒になる竹工芸を生業とする早船さんのお話を少しばかり伺う。
写真上中央。昔の運動会では「大玉ころがし」で使用される大玉の骨組みはこんな風に竹で作っていたそう。


おわりに。

たてもの園のボリューム感、なんとなく伝わったでしょうか。これでもほんの一部です。。

個人的にこのような人々の暮らしのかたちを感じられる当時の建物や町並みがとても好きなので、へとへとになりながらもとても面白かったです。

過去に志賀直哉・白洲正子・芦沢銈介邸なども見学しましたが、決まって良い家にはメインシンボルになる立派な木が寄り添っているという法則がありそうです。

参照:棚ぼたタイム〈 芦沢銈介美術館と登呂遺跡〉|紡ぎ、継ぐ

   無駄のある暮らし|紡ぎ、継ぐ

 

そんなおおきな木に見守られた家に住みたいなぁ。という想いは日増しに募るばかりです。

ジブリの立体建造物展と合わせて秋の遠足へ、出かけてみてはいかがでしょうか。

 

それではこの辺で。

中條 美咲