よく晴れた。快晴だった。
ジブリ汗まみれで予想に反した面白い話題を取り上げていた。
その名も「男と女と恋のジブリ汗まみれ」恋のから騒ぎ番外編!
この回はさんまさんの番組「恋のから騒ぎ」を長年手掛けられてきた吉川圭三さんの呼びかけで集まった男女数人(から騒ぎ世代?代表)の方達からみた、若い男と女の生体を熱く好き勝手に語る。というようなものだった。
話の流れ、キーワードを以下にざーっと挙げてみる。
・さんまさんの名言「携帯電話ができてしまったことで恋愛が平凡化した。三大ドラマ(待ちぼうけ、すれ違い、鉢合わせ)がなくなってしまった。」
・今のコラムニスト(女性)は恋愛と結婚の話しか書かない。だからみんながそればかり考え過ぎてしまう。寄り過ぎてしまってしんどくなる。
・今の若い子は恋愛がいらなくなっている?
→カジュアルになっている。(LINEのスタンプみたいに)
・恋愛を重視していないと感じる反面、いっぱい曖昧な関係をつくる。もう少し踏み込めばどっぷりした恋になりそうなのに一つに絞らない。
・一個にしちゃうのが怖い。取り返しがつかない。
・小さな失敗が全部履歴に残るから踏み出せないのかも。(自分たちのころはそこまで残らなかった)
・ハンターの人は今の時代に珍しい。
・今の恋愛にドキドキや不安はいらない。イヤ。もう少し平穏なところにいたい。←プライド。自尊心の高まり。
・ハンター体質のよだっちさんの恋愛は「ドキドキとワクワク」
・不安を超えてワクワクになることが幸せに繋がる…(?)
→相手への期待値が高くない
ホドロフスキー「人間は期待と恐怖さえなければ自由になれる」・・・etc
上の世代の方達からはこんな風に見えているというのがわかりやすく理解できてとても興味深く聞いてしまった。
*
それとは別にCoyoteの「谷川俊太郎、アラスカを行く」特集(2010年)の中。アラスカで過ごす夜。同行するスタッフ(女性陣)が谷川さんに恋愛相談をする会話が収録されていて、その中で現地のガイド、リン・スクーラーさんの愛についてのお話がとても染み込んだ。
「この世界のすべてはバランスで成り立っていると僕は思っています。あなたがこれだけの愛を持っていたら、それと同じだけの困難も持っていることになる。もし愛が欲しいのであれば、その分の困難も引き受けなければいけない。すべてはバランスの中にある。ー」
「人生において重要なことは他人とうまく生きていくために、その人と共にある自分の人生を考えることです。男と女の間で必要なことは、この人だと思える人に出会ったら、自分の人生をその人の為に向けるのです。それができないのは、ただの我が儘であるからにすぎません。」
リンさんは大事なものを見つけたとき、すぐにその愛を失ってしまった。失ってから欠けているバランスの片方を持つことはリスクではなく、大切なことだと気付いたそう。
谷川さんは女性陣の切実な質問をあっさりとかわしていたりして、さすがだった。
そして谷川さんはいつでも(おそらく)恋をしている。恋をさせてしまう要素をたくさん持ち合わせている。
*
恋や愛について、いつになっても男と女の悩みは尽きない。
でもこんな風に、男女が相見えて” 恋と愛 ”を語れる機会は意外と少ない。
お互いが別々に、それぞれの価値観の中だけで恋愛や結婚を語っていても一向に埒は明かないのかもしれない。
だとしたら、そういった語り合える場所があったらどうだろう。
(そこには年齢も性別も既婚や未婚も分け隔てなく集って)
はじめから恋愛や結婚の目的の為に出会うよりも。そんな風にいろいろな人の奥の方にある「恋や愛」に触れてみる。(その過程で出会ってしまうかもしれないし)少しづつそれぞれの恋や愛を育てながら、その中から何かを見つけ出していく。その方がロマンチックで素敵な光景。
失敗を恐れずに不安の先のワクワクへ。たくさんの片想いをして、時には砕け散って、自分の中の愛する気持ちを深めていく。そんな恋の先に、とても豊かで奥行きのある恋愛や結婚生活。更には丸ごとの人生が広がっていくのではないかなぁ。・・・と、わたしは恋や愛について、想いを巡らせるのでありました。
それではこの辺で。
中條 美咲