月別アーカイブ: 2018年8月

「工芸」という選択

先日、「工芸」に変わる適切な言葉がないかという話題がもちあがった。

どうやら一般的に「工芸」という一語は、手仕事の民芸品だったり、木彫品だったりと、「伝統的」という言葉に引きずられながら、由緒正しき手の仕事として受け止められることが多い様子だった。

現代では一般化している、機械の製造工程を含めた「ものづくり」は、果たして「工芸」の括りからは弾かれてしまうのだろうか。

立ち返って、私も考えてみた。 続きを読む

暮れていく、音を聴く。

日が暮れていく。

リンリンリンリンリンリンリン……

虫の鳴き声がする。スズのような、細かやな音色。

気がつけば夏ももうじき終わろうとしていて、

こうして落ち着いて日暮れを過ごすことをしばらくしていなかったと振り返る。

 

夕暮れ時のしっくり感。

暮れていくのにあわせてほろほろと解けていく感じ、私は好きだ。 続きを読む

からむしと暮らし。

 

先日(8/5 sun)都内にて、古いから美しいのではなく、美しいから古くいられる  暮らしの中に生きる「からむし布」とは?というテーマをもとに、人生初めてのイベント登壇を行いました。

この間、一緒に走り続けている、灯台もと暮らし編集部と昭和村からむし振興室協力のもと、織姫研修生のお二人、哲学者の鞍田崇さん、テキスタイルデザイナーの須藤玲子さんにご登壇いただき、40名ほどのみなさんにお集まりいただき、無事にイベントを終えることができました。 続きを読む