カテゴリー別アーカイブ: 本のこと

おいしいものが、たべたいな。

昨日の 帰り道、吐く息がほんのわずかに白くなりました。
10月も11月もいそいそと日付は変わっていき、もうすぐそこに12月が出番を控えて待機しています。

12月に突入したらさいご、あとは師走のごとくまっしぐら。

どうしてこうして、年末年始は毎年のように気持ちが追い立てられるのでしょうか。もしかしたら追い立てられる気分になることが師走の醍醐味かもしれません・・・。

 

ということで、おいしいものと、食べることについて。

この前書店で立ち読みした谷川俊太郎さんがお話をつけた『しんでくれた』という絵本。
そこに書かれた内容があんまりにも直球で、これを子どもたちが読むことを想像すると、なんだかとってもセンセーショナルでした。 続きを読む

彼女たちは思想を手にしようとしている

・・・かもしれないというお話。

最近新たに刊行されている雑誌のいくつかを眺めていて、先日読んだ加藤周一さんの本で書かれていた内容と相まって、そんな妄想がじわじわと広がり始めた。

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加藤周一さんの著書『文学とは何か』。

タイトル通りの” 文学 ”について。もう少し深く、その全体像に触れてみたいと思って本書を手に取ってみたのだけど、大いに甘かった。略して大甘。 続きを読む

身体がことばを超えていく

いつから身体よりことばを優先して暮らすことがあたり前になっただろう。

もっというと、身体を置き去りにして。頭とことば、ばかりでずんずん進んできた。

 

大人になるってそういうことだとばかり。信じ込んでいた。
頭とことばを一端に使いこなし、色鮮やかで美しい欠片を手のひらに広げてはうっとりとして。 続きを読む

「知ろうとすること。」不安が少しずつ減っていくこと。

台風が去っていきました。

そうして、足もとにはたくさんの落とし物が・・・!
いろんなところで、少しずつ、秋色を発見する今日このごろです。

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糸井さんと、早野龍五さんの「知ろうとすること。」を読み終わりました。
とても大事なことを(今更ながら)教えてもらえたので、そんなことを少し書いてみようかと。。 続きを読む

借りものから生まれる。(『日本語の遺伝子』について)

ひとつの借りもの・前提として。

わたしは ことば の世界がすきだ

そこに浸かりきっていると とてもここちがよくて 穏やかな気持ちになる

と同時に ことば はからっぽの箱のようなものだ

ことば 自体に意味なんてない

そんなこと、ずーっと昔の人も気づいてる

からっぽの 意味のない ことば を大切にする

愛おしくおもう そこには何かしら意味があると思い込む

ことば に意味は・・・ない。

ことば は武器だ ことば は術だ

 

ことば は・・・・

 

ことば はどこだ
わたしが 出会いたい ことば は

 

少し前。8月の終わりころ、ノートに記した「ことば」の一部。 続きを読む

両義的思考の豊かさと危うさ

中沢新一さんの著書、「緑の資本論」を読んだ。資本論に興味は少ないが、「緑の」というところに興味を持った。

   序文        7
圧倒的な非対称     13
緑の資本論       37
シュトックハウゼン事件 129

モノとの同盟      145

 

理解力が乏しいせいか、前半は少し難しい印象を受けた。読み進めていく中で「シュトックハウゼン事件 — 安全球体に包み込まれた芸術の試練」という章が結構な衝撃として印象に残った。かなり長くなるけれど(本当に!)、本文の内容を引用して残したいと思う。 続きを読む

おもしろい文体。分からないの先へ

生まれて初めて橋本治さんの本を読んだ。「その未来はどうなの?」という新書。

2年くらい前に内田樹さんの「街場の文体論」という本を読んだ。その 第1講 言語にとっての愛とはなにか? の中で、「説明する力」の高い三人の作家として村上春樹、三島由紀夫、橋本治と挙げられて、橋本さんについて内田さんの説明そのものが愛情たっぷりで、とても力を入れて橋本治という人を推しているのが印象に残っていたから。

(ちなみにこの本の出版時期に、内田さん・平川克美さん・小田嶋隆さんの鼎談を訊きに行き、鼎談後、内田さんから直々にサインを入れてもらったという特別感がある。政権はかつての民主党時代。誰が政権を握ったら危険な方向に向かって行くか。なんてことがひょうひょうと語られていて、ある意味でわたし自身が世の中をうがった目で覗き込むようになるきっかけ、風穴を開けられる体験だった。)

 

というのが敢えて ”生まれて初めて” とつけたかった理由。どうでもいいようなことだけれど、結構大事にしていること。 続きを読む

「ヒトに問う」を読んで

また大きな大きな自然災害が[広島県]で発生した。

”また” というのはとても失礼で無神経な気もする。けれどこれだけ頻発する自然災害を思うと ”また” という表現の方が素直な感覚のように思う。

「異常気象」「ゲリラ豪雨」「局地的」「観測史上最大」「未曾有」「想定外」・・・・・

東日本大震災を皮切りに、それ以前からも毎年耳にするこのような言葉たち。

九州・中国地方ではあれ程の大雨が続いていたのに、関東は真夏のように晴れ渡り、蝉が鳴き、ジリジリとした湿り気のある暑さが続いている。

「同じ空の下」とは耳にするけれど、ほんとうに同じ空の下の出来事なんだと思うのには随分感覚を研ぎ澄まさなければならない。。
「同じ空の下」であり「地続き」の地で起きてしまった自然災害を思う。

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「続・風の帰る場所」を読んで。渋谷さんの勢いが止まらない…

夏はどうしてもジブリに寄ってしまう。先日の「もののけ姫」とともに私の夏が始まりました。

そして夏と共に台風がやってきます。風と雲の流れがぐんぐん早まって。

”風の通り道” とか、”風の帰る場所” とか、”風立ちぬ” とか ”風の谷” とか・・・・
宮崎駿さんの作品の多くには ”風” というキーワードが登場する。

大体、風の生まれる場所や風の帰る場所をいざ考え始めたら、それこそ日常生活とは遠くかけ離れたところへ行ってしまうんじゃないか。実体のない風と、その辿る道、そして帰る場所・・・

 

ということで今回は「続・風の帰る場所 映画監督・宮崎駿はいかに始まり・いかに幕を引いたのか」という本について、少しばかり書いてみようと思う。 続きを読む

突き詰めてしまう男と調整する女

GINZAという雑誌で「岡村靖幸 結婚への道」という連載が随分長く続いている。(印象がある)


毎月読んでいる訳ではないのだけど、毎号様々なジャンルの方たちにそれぞれの考える「結婚・結婚観」についてお話を聞き、岡村さん自身がそこへ向かって近づいていけるように(?)というような趣向なのかしら。と思っている。 続きを読む