代官山蔦屋で開催中の鈴木書店について書こうと思っていたところ、隠居系男子の鳥井さんがそれについて記事を書かれていた。せっかくなので私も鳥井さんに便乗して、読みたいと思った本を合わせて書いてみようと思う。
参照:代官山蔦屋書店「鈴木書店 鈴木敏夫を作った100冊」で僕が読むと決意した本5冊 隠居系男子
実は、この企画の延長で18日に代官山蔦屋で実現した鈴木さんのトークイベントにも運良く参加する事ができた。そんなことも絡めて書ければいいなーと思いつつ…
画像引用元:DAIKANYAMA T-SITE
代官山蔦屋。誰もが一度は憧れるような空間、何時間いても飽き足らない現代的かつ夢のような空間。中には代官山という土地柄気取ってる感じが鼻につくとか、古本屋独特の匂いや空間の方が絶対にいい!という人もいるかもしれないけれど。
それでも” 今 ”という時代にフィットしたひとつの理想のかたち(定型に成りうる存在)なんじゃないかと平凡な庶民ながらも思う。
建物は3つに分かれ、1階が書籍。2階がそれぞれレンタルスペースやイベントスペースとしても利用できる箱型のそこは、都内の超大型書店に比べれば蔵書数としては劣るのかもしれない。
けれど、書籍の配列方法や照明の薄暗さ、音楽などの環境づくりでほんとうに居心地の良い空間となっている。
ただ、どれだけ素敵な配列で目に写る本がどれもこれも「良さそう」に思えても、一冊の本との出会いは意外と難しい。
そんな中、今回の「鈴木書店」はひとつの明確な ”灯台” としてわたしたち尋ね人をそんな大海原で難破しないように導きながらも、日常的に自分だけでは絶対に知り合えないような一冊にも出会わせてもらえる指針のような存在(企画)だった。
・・・という長い前置きを終えて。今回わたしが読みたいと思いメモした本は以下のようになった。
山水思想 松岡正剛
その他にも、白洲正子全集や志村ふくみさんの書籍など多数。ここに挙げたのは、どちらかというと直感で目に留まった本が中心。
最後に。
トークショーの内容なども絡めたかったのですが、力尽きました。。
内容は近々、ジブリ汗まみれで第二弾として放送されるようですが、鈴木さんはやっぱり名前のごとく敏腕感が半端でないなーという印象です。
常日頃、どうしたら人の関心を惹き付けることができるのか、どのように(巧みに)相手を自分のペース、自分が伝えたかったことへ誘導し巻き込んでいくかという戦略が、考えずとも一挙一動に染み込んでいるような、まさにチンチロリンの敏腕オヤジ!という感じでした。
きっと、鈴木さんを取り囲んだ環境そのものが、チンチロリン且つ、役者であり、今ではちょっと信じられない程の豪快さ、適当さ、あることないことひっくるまった懐の深さがある環境だったのだろうなぁ。と・・・想像し、わたしは途方に暮れました。
そして、今回のような企画(指針となる人物×その人の本棚)は鈴木さんに限らず、どんなジャンルの方で行っても、それぞれの色が明確に分かれてとても面白いだろうなーと思いました。旅や国、ジャンルで括るのはもちろん素敵ですが、ひとりの人物を中心にして、その人を作り上げた栄養素である本の海をリアルで体験出来る…それこそ生きている本屋さんという感じがします。
最近では本屋さんがどんどんリアルな場になっていき(定期的に対談が開かれるなど)、今後がますます楽しみです。
佐賀県の武雄市図書館を皮切りに、地方でも図書館や本屋さんにを中心に人が集い、人口流失の歯止めになる未来もそう遠くはないのかもしれません。。
ちなみに鈴木書店の概要はこんな感じです。
参照:鈴木敏夫を宮崎駿につなげた232冊 東洋経済オンライン
参照:鈴木敏夫のジブリ汗まみれ 8/4発売の雑誌「AERA」の、鈴木さんが一号限りの編集長に!
それではこの辺で。
中條 美咲