具体的に少しずつ。

 

「具体的に少しずつ何かを続けていくことが、大切だと思います。」

思いがけないメッセージとともに、そえられていた一つのことば。

 

はじめたまま放ったらかしにしていたのは、忙しさのせいでもなんでもなくて…

自分で自分のことばを紡いでいくことに、ゆるやかに、時折はげしく、おおきな揺さぶりがかかったからでした。

自分の「ことば」を支えているハズの足場は、ほんとうにさらさらと流れていって、

それからは黙して、ジーッと耳をすませる日々。

 

その間にわたしが出会ったたくさんの人たちは、手を動かし、身体を使って、

具体的にものを生み出し続ける人たち。

 

あんまり憧れが強いので、不完全さが露わにならないように、隠して隠して、引っ込んで。

いつの間にか自分の「ことば」で語ることが ”こわい” と思ってしまうようになっていた。

 

もうそろそろ、もう一度、自分の足場づくりを再開しよう。

それは、ひとりじゃなくて、たいせつな人たちが一緒に支えてくれている足場だから。

 

生のことば、生の葛藤。

生きていて動いている”いま”という時間と、生まれていく過程を、きろくすることが大事だと思うから。

 

三度の夏を過ごした昭和村も、具体的に少しずつ、かたちになり始めています。

 

・「土からうまれた糸を継ぐ村

・「畑から布がつくられる不思議。からむしに引き寄せられて、この村にやってきた。

 

このあとは、実際にこの村で暮らし、つくり、関わる人たちの姿を伝えていきます。