” I’m still alive “

ふゆのよる、

橙色の室内はあたたかで和らぐ。

 

呼吸を整えるように

ていねいに、むかう。

向こう側へ。

 

*

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B:ー  しかしそこであなたは、自分が問いの場所にいるのだと知っている。それからまた、寺院から出て、陽光の下、自分の生に戻っていくのです。
美術館は新しいカテドラルです。
でも宗教との違いは、答えを求めないということで、それが重要なのです。誰にとっても、理解できない事柄があります。例えば、死はそのうちの大きな一つです。それは鍵のない扉のようなものです。それを開けるための良い鍵はない。でも、それぞれが鍵を作ろうとしている。人間であるということは、想像できないことに関して思いをはせるということです。
それは普遍的な問いであって、誰もが鍵を作ったり、それが良い鍵だと思い込もうとしたりしている。私は、鍵とは存在しないと思いますが、重要なのはそれを探すことだ、と思っています。その問いを、開かれたままに投げかけること、それが、作品をつくることなのではないでしょうか。

ー   Christian Boltanski
Animitas-Les ames qui murmurent

*

つながりを求めることや光へ向かっていく姿と、それによって映し出される影の存在。

開かれたままに、投げられた問いかけがこだまするせかいが、

幾重にも重なり共鳴している

鍵を探すことによって保たれる生。

扉の鍵を開けたのはドナタ?

*

アミニタスという響きがさざめく。