鏡の中のわたしへ

ようやく春らしくなり、コートを脱いで出かけたくなる今日この頃。

季節の変わり目の女子たちはおそらくなにかと大忙しです。

春物の白やベージュの薄手のコートや履物が欲しくなったり、物欲は留まるところを知りませんし、(※個人差あり)何よりも死活問題となってくるのは冬場、冬眠もしないのに蓄えてしまった顔周りや見えないあちこちのお肉たちです・・・。

ようやくコートを脱ぎ捨て、首回りや脚・腕など人前に曝される日が近づいてきたそんなある日、

ふと鏡を前にして、暫く呆然と立ち尽くしてしまう人も少なくないのではないでしょうか。

そして、どうしたら一刻も早く、この忌々しいお肉たちをこの体から追い出して”理想の自分”になれるものかと、少しばかり考えて、食事や甘いものを我慢して、思い立ってジムに通ってみたり、色々と試してみるのですが、現実はそんなに甘くないよと。なかなか思うように結果が出なかったりして、プラスオンのかたちでまた一つ、年を重ねることになった…。

というようなことは自分自身の経験も含め、多くの女性陣には共感できる部分が少なからずあるかと思います。

 

なので今日は”姿勢”と”呼吸”を意識するということについて、少しばかり書いてみようかなと思います。

姿勢や呼吸については本当に様々な所からその効果などが語られ、今更書くことでもないようにも思いますが、今後の自分自身へのプレッシャーの意味も込めて記しておきます。

私はもともと、中学・高校時代などは今よりも体重にして7〜10キロくらい太っていました。

甘いものやスナック菓子も大好きでしたし、我慢がなによりも苦手で「痩せたい痩せたい」と思いつつも、食べてしまう。そんな自分に呆れ返る日々。口癖は「自分なんて」とか「どうせだめだ」とか、自己否定をするような言葉ばかり浴びせていました。

姿勢も悪く、高校生にしてぎっくり腰を経験したりもしました。

 

呼吸法について、初めて知ったのは高校3年生の時。友人に誘われて一年間ほど地域のヨガ教室に通いました。そこで教えてくださった先生は大学で漢方や東洋医学を教えられている、当時68歳の女性でした。

高校生の私にとっておばあちゃんといってもいいようなその先生は180°開脚した状態からそのまま両足が後ろに回り込み、うつ伏せの状態になってしまえる驚異の柔軟性で風邪など二十年位かかっていないというようなハツラツとした方でした。

ヨガやピラティスでは共通なのでしょうが、呼吸では”吸うこと”よりも”吐くこと”が何よりも大切。とよく言われたことを覚えています。5秒吸ったら10秒かけて吐く。吸うことは意識しなくても出来るけど、しっかり吐くことは意識をしないとできない。と

そしてレッスン中は目を閉じて耳からの情報のみで新しいポーズなども全て行っていきました。
普段の生活では五感の中で視覚ばかり使っていて他の感覚が鈍っていると。

たった一年でしたがその経験は、後々になり随分と人生の糧になりました。

 

社会人になり美容の世界に入り、上司から事あるごとに姿勢が悪い。と言われ続けました。腹に力が入っていない。腹筋が全然使えていない。だから腰が痛くなるんだ。などなど・・・

その当時にしてみれば、なんでそこまで言われなくちゃならないんだろう。というくらい外見から内面に至るまで非常に厳しく愛情深く?指摘をされにされた日々だったのですが、以前にも黒髪に生まれて。という記事の中で少し触れたように、やはり色んな方の体を見ていくと、立ち姿勢や歩き方だけでも悩みの原因になる一端が垣間見えたりします。

そんなことから、普段の生活の中で、なるべく意識して姿勢を正したり、コルセットを巻いている感覚でウエストを引き締めてキープしたり、左右で偏り過ぎないように重心や鞄の持ち方を意識するようにしていきました。また、夜寝る前にはたった5分10分ですが股関節、脇腹、膝裏、肩甲骨を中心にストレッチを日課にしています。

そして気がつけば、以前に比べれば全体的に(見た目だけでなく、体の調子も)スッキリしたかなーと思えるようになりました。

その他にも仕事の忙しさだったり、今の旦那さんに出会ったことだったり、いろいろ理由はあったのでしょうが、総じてみると普段の意識を変えるというのが一番重要な気がします。

 

最後に・・・

随分意識高そうと勘違いされてしまうようなことを堂々と書いてしまいましたが、実際には全く意思が弱く特に継続する事が大の苦手な自分です。甘いものもなかなかやめられそうにありません。

今日は意識できた。忘れてた。忙しくて出来なかった。そんなことを繰り返していくうちに、気付いた時にはそれが自分の生活の一部になっている。

生活の一部になってしまえばあとは意識はあまりせずともそれが自分の日常になる。

情報が瞬間的に手に入るようになり、効果や結果も即効性が何よりも重要とされがちな昨今ですが、ゆっくり時間をかけて向き合っていくことは自分自身を見つめる上でもとても面白いですし、積み重なった習慣に勝るものはないように思います。

ブログもそんな風に習慣化できればいいのですが、こちらもまだまだ随分長くかかりそうです。

要は自分の現状に絶望してる暇などないよ!ということでしょうか。

想像できることは実現できる。妙なくらい前向きに、”理想の自分”を追い求めましょう。笑

 

それでは今日はこの辺で。

中條 美咲