1日 4時間 。

天気もこころも慌ただしい3月。
気持ちだけは穏やかにいたいと思えば思うほど、中々そうもいかないという葛藤に苛まれたり。

部屋の散らかり具合と、こころのそれは、よく似ている。

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きちんとした暮らし。生きていくために大切な食事を丁寧に作ろうとしたら、下ごしらえから始まって、一汁三菜。出来上がるまでに2時間くらいかかってしまう。

これは個人の要領・手際・うんちゃらの兼ね合いもあると思うけれど、わたしの場合要領も悪いのでそのくらいかかる。

先日スイッチインタビューで料理家の辰巳 芳子さんがもおっしゃっていた。「買い出しに行って、準備をし、きちんと手間暇をかけるなら1日4時間。」

朝も夕も手間暇かけて食事の準備ができるかというと朝は簡単にパンで済ませ、時間とこころに余裕がある夕食は丁寧を心がける。それだって毎日は続かない。

簡単に済ませてしまおうと思えば調理してあるもの、切って炒めてざっと20分くらいでやっつけ的に済ませてしまうことも多いにある。

 

野生の動物たちの1日はほぼ食べ物を探して、確保し、食べることに費やされる。
まさに” 食いつなぐ ”ことが暮らしの中心。

生きていくためのいちばん大切な食事に今、自分は1日どれだけの時間をかけることができるだろうと考えてみると、あれこれ言い訳をつけてはいちばん後回しになっているのが食事にかける時間なのかなと思えてしまう。

「1日4時間」。

 

いずれ家庭用のロボットが普及して家事全般はロボットがこなしてくれるようになったとしても、
手間暇を惜しみなくかけてつくられた食事に勝る幸福はないんじゃないかとそんな想像をしている。

すぐにそうはなれなくても、心がけることは続けていきたい。

 

 

それではこの辺で。

中條 美咲