海と小高い山のある、その町の中には人知れずに咲いている水仙の森があって。
たくさんの水仙はだれに見られようと見られまいと問題がないかのように、ただただ太陽を目指して咲き誇っている。
わたしはまっすぐに背のびをするように咲いているその姿をみつけ、とても愛おしい気持ちになった。
スイセンを両脇に彩ったバージンロードのようなその場所で、手作りの結婚式を映像にしてみたら、とても良い香りが漂いそうだ。
森を抜けると見晴らしの良い眺望が広がる。
南房総の春はすぐそこまで迫ってきているようで、写真付きで母にメールをすると、こちらとは2ヶ月も違うね。と返事がきた。
スイセンはすこし早めの春の訪れにぴったりの花だと思った。
それではこの辺で。
中條 美咲