お正月のかたち

わたしは実家で過ごすお正月がとっても好きだ。

なにをするでもなく、こたつに入ってひたすら食べる。
食べ疲れたら少し横になり、本など読んでもすぐに眠くなり、こんなにも自堕落でぬくぬくで食べてばかりでいいんだろうか…なんて考えずに一年でいちばん気を抜いて過ごせる時間だなぁと思う。

山に囲まれ、山の幸が豊富かといえばそういう訳でもなく、食卓に並ぶのは海の幸に溢れていたりする不思議。

これ以上食べたら破裂するんでないかという想像を超えて、飲み食いする正月。

山には雪が積もり、手足が痺れて麻痺する感覚。「寒いってこういうことだったな」と思い出すお正月。

一年に一度。なにをするでもなく過ごす、そんなお正月もそろそろ潮時・・・

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いちばん盛り上がったのは十数年ぶりに取り組んだ百人一首。

みんなでこたつに入りながらYoutubeでプロの人?が読み上げてくれるうたを聞いて必死で探す下の句。日本語の流れるようなリズムがとてもきれいで、ひとつくらい上の句を聞いて下の句がわかるようになりたいなと今になって思ったり。

花札はルールをすっかり忘れてうまくできなくて残念だった。

 

お酒も一杯飲んだ。

午後になると一気に冷え込んで窓にはカーテンが凍って張りつき、外気と室内の温度差に結露が凄まじい。

家の中であっても北側の廊下は天然の冷蔵庫。

知らぬ間に降りしきる雪。

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帰る家があることの幸せと、お腹いっぱいの幸せを抱えきれないほどに受け取って、また一年頑張ろうかなぁと思える今日、わたしも26才になりました。

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26才の今年はどんな一年になるだろう・・・。

これからもこの自然と共に、平和な暮らしが続いていきますように。

 

無自覚ではなく、自覚をもって。一歩一歩自分の足で歩いてゆきたいと改めて思う年の初め。

皆様、ことしもどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

それではこの辺で。

中條 美咲