雨の音をきいていると、どうしてもそれについて触れたくなってしまいます。
それだけ雨の音には、無意識にもたらす力が多く蓄えられているのかもしれません。
今夜もまた、水が豊かに流れています。
以前、地球を題材にしたドキュメンタリーで、地球上の3分の1は砂漠地帯だと言っていました。そしてそれは年々広がっているそうです。
太陽の光(エネルギー)は必要不可欠だけれど、光ばかりじゃ水分は蒸発し、植物は枯れて、乾ききった砂漠に成り果てます。
昼間の圧倒的な太陽の光と、その力を鎮めてくれる夜の月。
雲や風や雨や雪。もろもろが互いに上手く各々の持っている力を鎮めながら、バランスを保ちながら、地球は今日も廻り続けているんだなぁなんて・・・。
ずーっと遠いところへ目を細めて旅に出ます。
23.5°という絶妙な地軸の傾きによって、寒さと暑さを生み出し。春・夏・秋・冬 という季節が生まれたことを想像すると、なんともいえない気持ちになって。
季節が巡るということがあたり前に感じますが、それも数十年後には随分ちがったものに変化しているのかもしれません。
エヴァンゲリオンの映画の中でも、「昔の海は青く、その頃はまだ四季があった」というようなことが言われていました。その世界の海は赤い色をしていました。
なぜ海が青いのか。木々は緑で、火は赤いのか。
そんなことを考え始めたら、もう仕方がないことなんだけど、海も空も青色でよかったなぁと。青色の空と海しか知らないわたしは思います。
(谷川さんに言わせてみれば、空の青は嘘つきだそうです。そこに広がるのは無色。)
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風が強いと
地球は誰かの凧のようだ
昼がまだ真盛りの間から
人は夜がもうそこにいるのに気付いている風は言葉をもたないので
ただいらいらと走りまわる私は他処の星の風を想う
かれらはお互いに友達になれるかどうかと地球に夜があり昼がある
その間に他の星たちは何をしているんだろう
黙って広がっていることにどんな仕方で堪えているのか?昼には青空が嘘をつく
夜がほんとうのことを呟く間私たちは眠っている
朝になるとみんな夢をみたという
雨の音はいつも遠くまで導いてくれるので、とてもすきな音。色に例えると何色だろう。
それではこの辺で。
中條 美咲