名前をつける。

まだかたくなっていない銀杏の実が、ちら・ほら。
台風の風に若くして飛ばされちゃったらしい。

踏んでしまうととても臭くて、塩で煎った銀杏は日本酒によく合う。

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今日は名付けについて。

 

このブログのような場で、日々のあれこれを綴りはじめて半年が過ぎた。ようやく少しずつ、自分なりにリズムに似たものが備わってきた。・・(たぶん。)

 

相変わらずストイックではなくて、どちらかといえば気の向くままに、書きたいことを書いている。2割半くらいは抑えめで。そんなさじ加減が妥当かなと思い始めている。

意志の弱い自分が、ほかの人に勝る部分があるというわけでも優れているわけでもないのに、どうしてこんな風にたくさんの時間をさいて、なんだかよくわからない文章を一生懸命に書いているんだろう?と思うことはよくある。

…というよりも常に通底音のように流れている。

 

と、まあ。それは一旦置いておく。
この場所に名付けた「紡ぎ、継ぐ」という名前がとても気にいっている。
気のせいか、単に意識してしまうだけかもしれないけれど。街中やいくつかの媒体で「紡ぐ」や「継ぐ」ということばを目にすることが増えた気がして、そんな一部(兄弟みたい!)をみつけると、ひとりでうれしくなったりもしている。

 

完全なる” 親ばか ”だ。

名付けるときはとても悩んだ。

 

まだ、どんなものになっていくかもわからないものに、名前を付けるのだ。

 

作っていく張本人も知らないことが始まろうとしている。
名付けには、そのくらい大きな(一気に方向性が定まってしまうような)力が秘められている。

 

「紡ぐ」も「継ぐ」も、昔から続いている営み。人は変われど、その行為自体は続いていく。新しくもなくて終わりもない。

「紡ぎ、継ぐ 見えないものをみつめてみよう。」の方から、自ずと引っ張っていってくれるというか。近づいていくような。

 

 

名前の呪縛。名前の魔法。ちからを備えた名前を、一生懸命愛でて育てていきたいものです。

 

それではこのへんで。

中條 美咲